厚生労働省は2040年に65歳を迎える人のうち、女性の2割が100歳まで生きるという推計を発表しました。
人生100年時代に突入。
「自分の体は自分で治す。」をテーマに
『漢方薬店の管理責任者歴』もある『現役鍼灸師』が、実経験や知識を基に「健康コンシェルジュ」となり【自分で治すツボや漢方薬、セルフケア】等をご紹介します。
目の疲れ・眼精疲労
パソコンや携帯電話の普及で目の使い過ぎが増え、目の疲れ・眼精疲労など増加傾向にあります。
「目の奥が痛い」「目が重い」「ショボショボする」「充血」「かすみ目」
など酷くなると首こり・肩こりや頭痛などの症状につながる事も。
①「目」は後頭部から整えましょう。
目は新鮮な血液を必要とする為、血行不良や血液がドロドロになると目が疲れたりします。
先ずは目の神経の中枢がある後頭部、特に【後頭下筋群】は首や頭が目の動きと連動して動くのでしっかりと整えましょう。
天柱(てんちゅう)
「天の柱」。頭を支えるという意味の重要なつぼです。
後頭部の髪の生え際で2本の太い筋肉で挟まれたくぼみを探し、
そこから左右に親指一本分、外側に外れた所。
両手の指を組んで後頭部に回し、親指で10秒、3~5セット行いましょう。
もしくは親指を天柱にあてたまま頭を上下します。
30秒~60秒行いましょう。
風池(ふうち)
髪の生え際で、首筋の外側のくぼみ。
天柱から少し外側にある。
風池は万能なツボで、頭部や顔面部の症状に使われたり、風邪の症状にも使われます。
両手を指を組んで後頭部に回し、親指で10秒、3~5セット行いましょう。
もしくは親指を天柱にあてたまま頭を上下します。
30秒~60秒行いましょう。
②「目」のまわりを整える。
目のまわりを指圧します。
目の芯まで痛い、前頭部や側頭部が痛いなどの状態の時は熱いお湯で絞ったタオルを目にあてるのをおススメです。
目が熱いような感じがする時、涙が出たり充血している場合は冷たい水で絞ったタオルを目にのせて冷やすのをおススメします。
陽白(ようはく)
眉毛の真ん中から1寸上の所。
左右の陽白を親指と人差し指で挟み、指圧します。
10秒、3~5セット行いましょう。
攅竹(さんちく)
眉頭の下の少しへこんだ所。
左右の攅竹を親指と人差し指で挟み、指圧します。
10秒、3~5セット行いましょう。
四白(しはく)
正面を向き、瞳孔の下1寸の骨の縁。
左右の四白を親指と人差し指で挟み、指圧します。
10秒、3~5セット行いましょう。
太陽(たいよう)
目尻から横に1寸の所。
太陽に人差し指をあて優しく指圧します。
10秒、3~5セット行いましょう。
③足には人体の健康が網羅されている!?
足反射の目の領域をツボ押ししましょう。
図の黄色の部分【目の足反射区】をツボ押ししましょう。
④ツボ押し後、老廃物を排泄する事が大切です。
足裏の腎臓、輸尿管、膀胱などの反射区をツボ押しし、最後に常温の水やお白湯をコップ一杯飲みましょう。
⑤薬局で取り扱いのある(一般用医薬品)目の疲れ・眼精疲労におススメの漢方薬。
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):動悸・息切れ・神経症などストレスを溜めやすい方におススメの漢方薬です。
気と水が頭部に滞り、目の疲れ・眼精疲労の症状が出ている場合に使用します。
八味地黄丸(はちみじおうがん):疲労倦怠、体力低下、冷えが強く足腰に水が滞って腎機能が衰えた状態等での目の疲れ・眼精疲労に使用します。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう):体力低下、元気がでない気力がなく、消化機能が衰えている状態等の目の疲れ・眼精疲労に使用します。
※第2類医薬品はご購入の際、薬剤師、登録販売者にご相談やアドバイスを受けることをおススメします。