厚生労働省は2040年に65歳を迎える人のうち、女性の2割が100歳まで生きるという推計を発表しました。
人生100年時代に突入。
「自分の体は自分で治す。」をテーマに
『漢方薬店の管理責任者歴』もある『現役鍼灸師』が、実経験や知識を基に「健康コンシェルジュ」となり【自分で治すツボや漢方薬、セルフケア】等をご紹介します。
腰痛は国民病と言っても過言ではない程とても多い症状ですが、腰痛の85%は原因不明と言われています。
しかも、ほおっておくと辛い状態は更に悪化する事が多く酷くなると突然ギックリ腰を起こしたり、坐骨神経痛や脊柱管狭窄症といった重たい症状になる事もありますから、普段から腰に負担が掛からない様にする生活習慣が大切です。
①【腰痛】に、おススメの基本のツボ。
腎兪(じんゆ)
温《お灸もおススメ!!》
ウエストのくびれた所で背骨から指2本分外側。脊柱起立筋の頂点。
腎臓の気の巡りを整えるツボです。「肝腎要(かなめ)」といい「腎」は腰の要(かなめ)で腰のツボのファーストチョイスです。
両手を腰に当て親指で指圧します。
10秒3~5セット行いましょう。
腰陽関(こしようかん)
温《お灸もおススメ!!》
「腰」にある陽気が出入りするツボ。
腰の左右にある骨盤、腸骨の最上部を結んだ高さの背骨の出っ張りの下の部分。
椅子に座るか立った状態で、腰に両手をあて親指で背骨の出っ張りの下の押して痛い所を探す。
そのまま両手の親指で10秒3~5セット行いましょう。
委中(いちゅう)
温《お灸もおススメ!!》
腰につながっている経絡、【足太陽膀胱経】のツボで膝の裏側のシワが出来る中央。椅子に座った状態で太ももを両手でつかみ、人差し指や中指で指圧します。
10秒3~5セット行いましょう。
血海(けっかい)
温《お灸もおススメ!!》
膝のお皿の内側端から指3本分上がった所。
血の滞りをとって血の巡りがよくなります。足の疲れや、冷え、婦人科系にも良く使われます。
椅子に座った状態で太ももに手を乗せると親指が丁度、血海に触れます。
親指で指圧しましょう。
10秒3~5セット行いましょう。
②ツボ押し後、老廃物を排泄する事が大切です。
足裏の腎臓、輸尿管、膀胱などの反射区をツボ押しし、最後に常温の水やお白湯をコップ一杯飲みましょう。
③薬局で取り扱いのある(一般用医薬品)目の疲れ・眼精疲労におススメの漢方薬。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん):血行不良や水の代謝を良くし、下肢に力をつける生薬が加えられています。腰痛や下肢の痛み、より浮腫がある症状や排尿困難、頻尿などを伴う症状に使用します。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう):血の滞りを取る作用や気の逆上によるのぼせや苛立ちなどを発散させる作用があり、
便秘や月経関連の不調に伴う場合や、のぼせや高血圧などに伴う症状、便秘、腰痛、精神不安、苛立ち等に使用します。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):冷えによって血の巡りが悪くなる事で生じる各種の症状を改善する処方です。しもやけや下腹部痛、頭痛、腰痛などにも使用します。
疎経活血湯(そけいかっけつとう):血流改善の鎮痛のための処方です。浮腫をとる生薬、しびれや痛みを取る生薬が配合されています。血を補い、水の滞りを除き、痛みを緩和します。関節痛、神経痛、筋肉痛などに使用します。
※第2類医薬品はご購入の際、薬剤師、登録販売者にご相談やアドバイスを受けることをおススメします。